
この記事は、前編・中編を経て商品の種を数個に絞り込んだ、自費(保険外)未経験の理学療法士に向けて書いています。
読み終える頃には、その種に「あなたにしか出せない独自性」を加え、正しい相手に確かめる準備ができているはずです。
下記を読んでいなければ先にこちらを。
ここまでと同じく、内容はビジネス書に載っている王道の話です。
理学療法士として実際にやってみた立場から、かみ砕いて解説します。
結論から言います。
差別化できるオリジナリティがなくても大丈夫です。
「人、あなた自身」が独自性になります。
そして、完璧じゃなくても、まず出してみてください。
前々回までで、経験を50個書き出し、「悩みを解決できるか」という基準で数個の商品の種に絞り込みました。
今回はいよいよ最終回です。
その種に独自性を持たせて、実際に確かめるところまでやっていきます。
独自性は「あなた自身」で出せる

結論、差別化や独自性を加えられないときは、「人、あなた自身」で出せばいいんです。
「自分にしか出せないオリジナリティなんて、そんな大層なものはない」
そう思うかもしれません。
でも大丈夫です。
基本的に、まったく新しいものを一から自分で作るのは、誰にとっても厳しいことです。
すでに世の中にある売れているサービスを参考にしながら、自分なりの商品を作ればいい。
同じような施術メニュー、同じような知識を扱っていても、それを提供するのがあなたであるという時点で、他の誰とも違うものになります。
考えてみれば、理学療法士の資格を持つ人は全国にたくさんいます。
同じ教科書で、同じ国家試験の範囲を勉強してきた人たちです。
でも、その中で「どんな患者さんと、どれだけの数、どんな向き合い方をしてきたか」は一人ひとり違います。
担当した症例、失敗した経験、続けてきた勉強の分野、伝え方のクセ。
それら全部が掛け合わさったとき、同じ知識でも、あなたにしか出せない形になります。
差別化は、知識の量やメニューの珍しさで競うものだと思われがちです。
でも実際は、「誰が」「どんな経緯で」「どんな熱量で」伝えているかの方が、選ばれる理由になることの方が多いです。
あなたのこれまでの経験そのものが、他社にはコピーできない独自性です。
僕のところに来てくださる患者さんに、なぜここを選んだのか聞くことがあります。
返ってくる答えの多くは、施術のメニュー内容そのものではなく、「話を最後まで聞いてくれるから」「前に相談した内容を覚えていてくれるから」といった、僕という人間との関わり方についてでした。
技術で勝負してるつもりだったのに、選ばれてる理由が意外と人柄だったという笑。
数年かけて磨いてきた手技の話を、誰も聞いていなかった説あります。
ちょっと拍子抜けしましたが、それでいいんだと思います。
完璧を目指さなくていい

結論、まずは今ある自分の能力から出してください。
完璧を待つ必要はありません。
売る前に時間をかけて商品を作り込みたくなりますが、まずは今ある自分の能力から出すこと。
そして、売る前から完璧な商品を求めないことです。
商品は、売りながら改善していけばいい。
お客様に時間をいただいて、商品に対してどうだったかのレビューをもらう。
なぜここを選んでくれたのか、なぜリピートしてくれるのか、他との違いは何か。
それを聞きながら育てていくものです。
最初から完璧じゃなくていい。
むしろ、完璧を待っているうちに一歩も踏み出せない方が、よっぽどもったいないです。
これも、僕自身が痛感したことです。
以前、安売りをして利益がほとんど出ないモデルで商品を出したことがありました。
「まずは完璧に近い形で、たくさんの人に届けたい」という思いが先行して、価格を下げすぎたんです。
今思うと、なんであんな値段にしたんだろうって笑。
原価と手間を計算したら、時給がコンビニバイト以下だったこともあります。
結果、ビジネスとして継続できなくなりました。
続けられなければ、どんなに素晴らしい商品でも、いずれ誰にも提供できなくなります。
それは、その商品を必要としていた人にとっても損になります。
完璧さより先に、まず続けられる形で世に出すこと。
これが遠回りに見えて、実は一番の近道です。
「安くしないと選んでもらえないんじゃないか」という不安は、僕もずっと持っていました。
でも実際は逆でした。
適正な価格をつけて、その分きちんと向き合う方が、お客様との関係も長続きします。
安さで来てくれた人は、もっと安いところが現れれば離れていきます。
価値で選んでくれた人は、簡単には離れません。
課題:あなた自身を独自性にして、正しい人に見せよう

結論、独自性は「あなた自身」で出し、その商品を購入者・見込み客に見せて確かめてください。
同僚や家族には見せないでください
あなた自身を独自性にする

絞り込んだ商品の種の中に、「同業者もみんなやってそうだな」というものがあっても構いません。
差別化や独自性を加えられない場合は、「人、あなた自身」で独自性を出してください。
正しい相手に見せる

最後に、絞り込んだ項目を自分だけの頭の中で判断しないでください。
第三者を巻き込んで、意見をもらってください。
意見を聞くべき人
– 購入者(すでにお金を払ってくれた人)
– 見込み客(お金を払う可能性がある人)
– 外部の専門家(コンサルなど)
参考になりにくい人
– 同僚
– 同業者仲間
– 友達
– 家族
身近な人ほど、優しい感想か、当たり障りのない感想しかくれません。
商品の良し悪しを判断できるのは、あくまで顧客だけです。
意見を聞く相手を間違えないこと。
ここで失敗する人は少なくありません。
実際、僕もこれで一度失敗しています。
商品を思いついたとき、真っ先に相談したのは同業者の仲間でした。
「いいと思うよ」と言ってもらえて安心していたのですが、いざ出してみると全く反応がありませんでした。
静かすぎて、自分の投稿が世界から存在しないことにされたのかと思いました。
今思えば当たり前ですよね笑。
同業者は、その商品を実際に「お金を払って買う側」ではないので、良い評価をくれても、それが売れる保証にはならなかったんです。
家族や友人も同じです。
あなたのことが好きだから、あなたのやることを応援したい気持ちが先に立ちます。
それ自体は温かいことですが、商品作りの判断材料としては別物だと割り切ってください。
見せるべき相手は、あなたのことを何も知らない、けれどその悩みを抱えている人です。
購入者や見込み客に聞くのは、勇気がいる作業です。
厳しい反応が返ってくることもあります。
でも、その厳しさこそが、実際の市場の温度です。
優しい感想に安心して終わるより、多少痛くても本物の反応を集めた方が、結果的に早く商品は育ちます。
自分に価値がないなんて思わないで

僕は、理学療法士という資格を持っているあなたに、価値がないなんてことは絶対にないと思っています。
体のことを勉強してきた時間は、誰にも奪われません。
それをどう形にして、誰にどう届けるか。
それだけの話です。
自分の商品は、もうあなたの中にあります。
3回にわたって書き出し、絞り込み、独自性を加えてきたその種が、まさにそれです。
ここまで読んで、実際に手を動かしてくれた方は、きっと最初に読み始めたときより、自分の中の解像度が上がっているはずです。
「なんとなく理学療法士」だった自分が、「こういう悩みに、こういう形で応えられる自分」に変わっている。
その変化こそが、商品作りの本当の成果です。
まだ気づいていなかっただけです。
最初の記事で、僕は「自分には何もないだろう」と思っていた話をしました。
今こうして3回に分けて記事を書きながら、あらためて思います。
当時の自分に「大丈夫、ちゃんとあるから」と伝えてあげたいです。
このシリーズが、同じように感じているどこかの理学療法士の背中を、少しでも押せていたら嬉しいです。
次回からは、ここで見つけた商品の種を、実際にどうベネフィットに変換するのか
をやっていきます。
まとめ
差別化できなくても大丈夫。「人、あなた自身」が独自性になる
完璧を求めず、まずは今ある能力から出す。商品は売りながら改善していく
課題:独自性を加えた商品を、購入者・見込み客に見せて確かめる
同僚・同業者仲間・友達・家族の意見は参考になりにくい
理学療法士として勉強してきた時間は、誰にも奪われない。自分の商品は、もうあなたの中にある
では!!



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